売り手と買い手の合意
私たちは毎日の生活で、テレビや新聞で「1ドル〇〇円〇〇銭」というフレーズを見聞きします。
これが為替レートで、これはアメリカのドルと日本の円との為替レートのことです。
このような、日本と外国の通貨や異なる2国の通貨を交換する時の取引価格や相場のことを為替レートと言います。
私たちの日常でも取引をする際には必ず売り手と買い手がおり、その売り手と買い手の合意によって価格が決められます。
これは、相手が世界であっても用いるものが通貨であっても同じです。
世界経済は常に動いており、その時々で状況が異なるために両者が合意する金額は異なります。
このように希望する価格に動きがあることが為替レートが変動する理由であり、この変動があることで取引での利益が生まれます。
為替レートが変動する理由
FXや外貨の投資信託や株式といったやりとりを行う際には為替レートが変動する要因について知っておく必要があります。
この理由を知っていることで、値動きを予測することができ利益を得たり損失を防げたりする要因となるのです。
為替レートが変動する理由には様々なものがありますが大きな要因は3つであり、まずはこの3つを抑えることが重要です。
まず最初に必要なのが経済指標です。
経済指標というのは国内総生産の伸び率や、失業率、インフレ率、財政収支、経常収支の状況などで決まります。
経済指標を確認して景気が上向くと判断されればその通貨の価値が上がりますし、逆のことも起こります。
この経済指標の中でも特に世界の基軸通貨である米ドルを発行しているアメリカの経済指標は為替レートに大きく影響を与えるためしっかりとチェックをしておくことが重要です。
次に、金利は一般的に低金利の通貨は景気の動向が悪いと判断されて為替レートが下がりやすいですし逆に高金利の通貨は景気が上向いていると判断されて為替レートが上がりやすいです。
また、最近では外貨預金をしている人もいるためにこの金利についてはチェックをすることが重要視されています。
そして、3つ目の要素がテクニカル要因です。
これは、相場を予想することで、投資家たちが過去のレートの値動きを表すチャートや経済動向とを重ねて行われます。
このチャートを分析して自分の取引を決めることが取引を行う上での楽しみです。
プロのディーラーや信託会社が使っているもののような本格的なものではなくても、自分なりに分析するようになれば値動きの予測をする力がつきますし、何よりも取引の際に少ないリスクと大きなリターンを得ることができるようになる可能性を広げます。