お金の工面
長引く不況の影響で思うように給与をもらうことができなかったり、もらった給与を先のために貯金する余裕がないという世帯が増えています。
少子高齢化の影響で年金が十分な金額を受け取れないという先の不安だけでなく、子育て世帯の教育資金や生活資金の工面という直近のお金の不安も多々あります。
このような状況を打破するためには出費を抑えることと収入を増やすことが必要であり、そのための方策の一つとして資産運用を検討する人が増えています。
資産運用というと株式や不動産投資といった全財産を用いて大規模に行うような投資ばかりが思い浮かびますが、最近では小規模投資も増えていますしリスクの少ない商品も増えています。
多くの投資がリスクを減らせばリターンが減りますし、大きいリターンを求めればリスクの大きなものになります。
リスクが少なく、リターンも少しでも良いから確実で安全性の高いものを検討した際には個人向け国債が進められることが多いです。
個人向け国債と定期預金
企業が資金の調達をするためには発行するのが株であるのに対し、国が資金を調達するために発行するのが国債です。
株を購入すると会社に投資することになるのと同様に、国債を購入すると国に投資をするのと同じことになります。
この国債を個人投資家や一般人が購入しやすいようにされたものが個人向け国債です。
個人向け債権は日本国内で発行されている債権の中で最もリスクの低い胃債権であり、投資先であると言われています。
個人向け債権は基本的に元本保証がされており、これは国が破綻しない限り受けることができます。
個人向け国債は定期預金とその性質が似ていることも特徴です。
利息が受け取れること、満期時には最初に支払った代金が戻ってくること、そして元本の保証がされているということです。
ただし、微妙なところで両者には差異があり、定期預金では満期時に利息をまとめて受け取るのに対して、個人向け国債は年に2度受け取ります。
そして、個人向け国債は発行から1年で中途解約ができますが、中途解約をすると過去2回分の利息の返金が必要であるのに対して定期預金は中途解約利率という金利が適用されます。
個人向け国債については、選ぶ国債や購入先によってもメリットが異なります。
中途解約の可能性や金利で自分が購入したいものを選ぶことが大切ですし、ネット証券での購入をする際にはキャンペーンがありますから自分にあったキャンペーンを選ぶ必要があります。
特に、金利についてはマイナス金利が政策として打ち出されている時には銀行預金よりも個人向け国債の方が金利が高く利子は高くなります。
また、金利と購入口数によっては変動10年のものを購入して中途解約をする方が固定の3年や5年を購入して満期を待つよりもお得なことがありますから何パターンかシミュレーションをして購入方法を選ぶのが重要です。